第41話
2人が籍を入れたのは僕を授かったから。父の家はまだ反対してたけど、僕の為に結婚してくれて母は僕を産んでくれた。
父は僕が産まれた時に泣いて喜んだって話してくれたよ。
でも僕が産まれて半年たった頃、急に父が倒れたんだ。白血病だった。
移植が必要な程悪化してしまって、母は父を救う為に咲来さんに連絡したんだ。
咲来さんは哉芽を妊娠中ですぐに骨髄移植はできないけど、哉芽を産んだ後の臍帯血なら提供してくれると言ってくれた。
父と母は咲来さんに感謝したって言ってた。咲来さんがどうやって結婚したのかは知らないで
咲来さんを命の恩人だと思っていたみたい。
約束通り臍帯血を提供してくれて、父は一命を取り留めた。
咲来さんは働けない母と療養中の父の為にこの洋館を提供してくれた。
ここでホテルを経営しながら暮らせば良いからと言ってくれた。
母は会員制のホテルのオーナーとしてこの場所で親子3人で生きていこうって決めた。
それから3年位たった後に咲来さんが訪ねて来て母に頼みがあると言ったんだ。
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