燈馬は驚いた。

「2人が兄妹って。優芽さんは養女だったの？

咲来さんと精神科の先生の間に産まれたって。

優芽さんも最近知ったのかな。だから様子がおかしかったのか。琥珀さん教えて下さい。」

琥珀は優芽の手を強く握った。

「優芽ちゃん。話して良いかな。僕達の真実を。もう苦しまなくて良いように。」

優芽は琥珀を見て頷いた。

「はい。お願いします。琥珀さんが知っている事を全て話して下さい。」

燈馬は優芽を抱きしめたまま琥珀に頭を下げた

「大丈夫だよ。辛い話じゃないから。怖がらないで聞いて。」

「はい。大丈夫です。」

「僕が知ったのは5年前、優芽ちゃんに会って

疑問を感じたから。

母に全て聞いてわかったんだ。母もいつかは真実を話すつもりだったって言っていたよ。」

琥珀は遠くを見るような瞳で話している。

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