第35話
琥珀は恥ずかしそうに笑っている。
「優芽さんに、僕は哉芽に片思いをしてて、哉芽の傍にいたいから秘密にして欲しいって言ったんだ。」
優芽は泣きそうな顔をしていた。
「なんでそんな嘘を。琥珀さんに甘えてしまってごめんなさい。私がもっとしっかりしていれば。」
「違うよ。僕の我儘で優芽ちゃんを騙してごめんね。どうしても本当の事が言えなくて。」
琥珀が優芽に頭を下げた。
「やめて下さい。私がどんなに琥珀さんに感謝しているか。こちらこそ、頼ってばかりいて本当にすみませんでした。」
燈馬が優芽の背中を優しく撫でている。
「謝るのは後にしよう。長内さん、話を続けてください。」
「そうだね。なんでそんな嘘をついたのか話さないといけないね。」
「すみません琥珀さん。話して下さい。」
琥珀は頷いて話しはじめた。
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