第15話

優芽は診察を終えて茉白の部屋に来た。

茉白は優しく迎えてくれた。


「優芽さんいらっしゃい。ゆっくりしてね。診察疲れたでしょう。大丈夫?」


「はいありがとうございます。手首は大丈夫です。茉白さんの体調はどうですか。


辛くなったら、すぐに教えて下さいね。無理だけはしないで下さい。」


茉白は優芽の表情が気になった。また優芽を苦しめる何かが起きたのだろうか。


「私は大丈夫よ。痛みは治らないけど心は幸せだから。優芽さんのおかげよ。いつもありがとう。」


「私は何も。兄さんと茉白さんが幸せそうで嬉しいです。痛みもいつか無くなると良いですね。」


「優芽さん。あなたは私達より幸せになってね。優芽さんは素敵な女性なんだから。


自分を大切にして幸せな人生を歩んで欲しいの。それが私達の願いよ。」

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