第59話

田淵さんに車を出してもらって乗り込んで暫くすると、亜夢がさっきのでイライラしていることが伝わる。


私はというと前の方で仲良くしている玲央と百崎さんが目に入る。


「菜穂ちん、超見てるけど大丈夫?」


こそっと亜夢に言われて目に入れるのをやめる。


「大丈夫っ!全然気にしてない」


「あの女絶対に菜穂ちんに敵対心抱いてるよ!

気をつけなよ!」


亜夢の発言に後ろに乗ってる泉くんと碧くんが頷ていた。


「気にしてないってば。だって、大人気女優だよ?

お似合いじゃない」


「でもさっきからイライラしてるじゃん」


亜夢達は一斉に私の方を見て頷く。


「気のせいだってば!」


暫くして、白浜ビーチに着く。


日焼けをしないように言われている百崎さんは水着を着れなくて不機嫌。


「玲央はいいの?日焼け対策」


「まぁ、ガッツリは入らねーけど

せっかくだから泳ぎたいかなーって」


「そう…」


「少し海に入ろうぜ!」


私の手を引いて海辺に行く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る