～玲央side～

「～♪」

菜穂と仕事とはいえ、旅行に行ける。

一昨日から楽しみで仕方がない。

「玲央。凄くご機嫌だけどどうしたの？

例の彼女と何かあった？」

事務所に入ってきた真琴が俺に声をかけてきた。

「真琴」

「ん？沖縄のパンフレット…？」

隼人が見ていたパンフレットを取り上げる。

「お前まさか…」

ゴクリと唾を飲み込む。

「アホかー！！！

仕事場に私情を持ち込むな！！」

「まぁまぁ、オフの日だけ一緒にいたいってことでしょ？良いんじゃない」

「真琴は甘すぎる！！」

俺を庇護する真琴と叱る隼人。

「だって、沖縄一緒に行きたかったから…」

「はぁー…

俺たちはアイドル！flat！

ファンに夢を与える仕事！わかってんの？」

確かにリーダーの隼人の言葉は正しい。

だけど、

「それでも、好きなんだから仕方がないだろ！？

確かにファンに夢を見せる仕事だけど…。

飾らないで素でいてくれる菜穂と一緒にいると楽しいんだ。

ごめん…」

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