第39話

「…何してんの?お前ら」


「だってさー毎日のように通ってるからその姿見たくてさ」

「そそ!わがまま坊ちゃんの玲央が柔らかくなったからその姿を見に」


店に2人組の男の人たちが笑いながら入ってきた。


「お前ら…俺は見せもんじゃねぇよ」


「あ、こないだはどうも。

flatの泉、高2です!よろしくー」

「同じくflatの碧、中3。よろしくお願いします」


「はい、よ、よろしくお願いします?

花咲菜穂です。高2です」


「同い年じゃん!よろしくなー!菜穂ちゃん」


「え?あ、うん?」


突然手を握られる。


軽いなーこの人。フレンドリーなだけなのかな?


「おい、泉」


そんなやり取りをしている3人の方を見ながら、

店にいたお客さんが彼らを見る。


「…そうだよね?」

「絶対そうだよ!」

「やばっ、かっこいいー」


「ちょっと3人とも、ここお店。

それに、周りの人達気づいてる…」


「あのー…」


可愛らしい1人の女の子が工藤くんの前に立つ。


「flatの玲央くんですよね?

私、ファンなんです!!」


「えっ?あー…ありがとう」


「これからも頑張ってください!!」


工藤くんに握手してもらって小走りで席に戻った。


「話せたよー!!」

「玲央くん推しって言ってたもんね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る