私たちは2人で笑い合う。

「心配してくれてありがとう、亜夢」

「えへへ」

いつも私を気にかけてくれてありがとう。

「それでね、菜穂ちん。

化学のノート見せて」

「え？まさか、亜夢…

それ目当て？」

「そんな訳ないじゃん！！

心配してたよー」

「冗談だよ」

放課後、亜夢に名前は伏せたけど工藤くんと会ったこととかを話したと本人に言う。

「ごめん…」

「何で謝んの？信用出来る友達なら言っていいよ」

あまりにも予想外の返答がきて驚く。

「え？」

「何か問題ある？」

「いや、もっと芸能人って隠してるイメージが…」

「まぁ人とか事務所によると思うけど？

今日はどれにしようかなー」

ってか、ほぼ毎日店に来てるけど

「全然太らないね」

「鍛えてるから。

体重増えるとマネージャーうっさいから」

「そ…

あれ？ね、店の外」

私の言葉と同時に工藤くんが振り返ると、凄く嫌な顔をした。

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