第34話

外に出ると、突然


「何なのさっきの女!!

仲良いですアピール超うぜー

別にいいけど!!」


工藤くんが怒ってた。


「えっと、そんなに竜ちゃんと話してたかった?」


「はぁ!?んな訳ねーだろ!


花咲がアイツの事好きだから…

そういう奴のああいう所見たくねーだろ?」


私のために怒ってくれたんだ。


「意外とお人好しというか優しいんだね」


「はっ!?今更かよ」


工藤くんの洋服の袖を掴む。


「ありがとう…」


「ふんっ。

今車呼ぶから帰るぞ、な…花咲」


携帯を取り出して、車を呼んでくれて、

人通りの少ない公園に行き、車を待つ。


「…いいよ。名前」


「…へ?」


「さっき、私の名前言いかけてやめたでしょ?」

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