第54話

…――――、





解散した後、俺は翔と共に三苫の所に向かうことにした。




「今から会う人……Bar stray catの店主、“三苫慧太”だろ?」


暗くなりつつある空の薄らした明かるさを頼りに店への道を歩いていると、翔が静かに放った。


その言葉に足が止まる


「おまえ…」


知ってたのか


「ずっと前から分ってた、慎弥たちの関係は」


真剣な眼差しで俺を見てきた



「…そうか」


知ってて今まで黙っていた翔に、今はそれしか言えなかった

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