第43話
…――退任式も何もしてなかった俺たち。
事件が起きてから何ひとつ解決することなくやるせない気持ちで代を引き渡した
だから何も良い思い出がない
新藤達はそれを知り、俺たちの後味を良くして良い思い出に変えるために退院祝いを開いた。
…これは俺たちの為でもあったんだな
「わかった」
グラスを持ち立ち上がると、全員酒を持ち立ち上がる
それを見て口を開いた
「……あの日からやっと俺達はここに戻ってこられた。今までなかなか倉庫に顔出さなくて悪かったな。そして今でも蒼龍を守り抜いてくれておまえらには感謝する…ありがとな」
そう放つと面子達が必死に首を振る。中には泣いてる奴もみえた。
「これからも頼む。…改めて。陽、退院おめでとう」
「「おかえりなさい!!」」
グラスを掲げると“後輩達”が笑顔で声を上げた
それに陽が目を細め笑う
「ありがとう…ただいま」
その一言で退院祝いが始まった
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