奥に進むと祝いの席が設けられていた。

「…すっげえな、これ」

「ははっいいじゃん」

隣で言葉を零す陽に俺は目の前の光景に思わず笑いがでる。

折り紙で輪っかを作った飾り付けに、

“Congratulation!!”と書かれた風船などこの倉庫には明らかに似合わない可愛い飾り付けがされていた。

…なんでハートの風船が飛ばされてんだ、？

天井にはいくつもの赤とピンクのハートの風船が。

「すいません…」

飾り付けされた倉庫内を見てると新藤達が眉を下げ苦笑いを零した。

そんな新藤達に雪が笑いながら絡みに行く

「いーじゃねえかこれ。うけるから写真撮っとこ」

携帯を取り出し、倉庫の中をカシャカシャ撮りはじめた

ぜってえ、後々からかう気だな

ニヤニヤしながら写真を撮りまくる雪に今度は俺が苦笑いをする

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