第24話

店を出たあと、帰路につくのを止めた。



あの話を聞いて、家に帰る道に足を向けることなんて出来ない。


会いたい。陽に会いたいに決まってる。


でも会えるわけないじゃん。



だってもう昔の自分じゃないんだから


谷口は、陽はそんなこと気にしないと思うからわざわざ私に伝えてきた。



でも、やっぱり嫌だ


好きな人に汚れた自分見せたくない。


怖いよ



押し寄せる感情に唇を噛みしめ、私はあるところへ向かうことに決めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る