第65話
―――…その冷たい目は、どことなく私に似ていた。
誰も信じない目。
彼も過去に何かあったんだろう
私は彼の冷えきった冷たい目をジッと見つめる。
すると、彼はその冷たい目で私を睨み口を開いた。
「…何で分かった?」
…何でかって?
そんなの簡単だよ。
『扉が開くまでアンタがいるなんて分からなかった』
あ、あとオーラも違うしね。と付け加える。
そう、扉を開けるまで彼の存在に気付かなかった。ということは、彼が気配を消していたということ。
これは、一般人が出来ることではない。
彼は絶対にこっち側の世界の人だと思った。
彼のオーラはアイツ等と同じ上の人間のオーラだし、此処には、全国NO.1以外にも県でトップの族もいる。
他もいるけど結構下の族だし、こんなオーラ持っていないから問題ない。
そんなことを思っていると、頭上から“くはははっ”と笑い声が聞こえたと同時に彼は冷たい目ではない目で私を見ながらこう言った。
「…っ面白いね、君。そうだよ。俺は一般人じゃない。俺は――――……
―――蒼龍8代目総長だ」
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