第66話

!!!



あまりの驚きで言葉が出なかった、



…また面倒臭い人と関わったな、



視線を外し、心のなかでため息を吐く。



「ははっ…驚いて言葉が出ないみたいだね、藍ちゃん。」



図星の私を見て嬉しそうに笑う。


だけど、その笑顔も一瞬でまた無表情に戻る。


そしていきなり私の腕を掴み自分に近づけ、耳元でこう呟いた。



「俺…君の正体、知ってるよ」

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