第56話

…でも、今日で最後にしよう


“あの事”を話したら、絶対に私に関わろうとしてこない



『…わかった』


心の中で意を決め、了承した


私の発言に牧野竜雅が喜ぶ


「よしっ。そうと決まれば屋上に行くぞぉ~」


そう言うと同時に私の腕を掴んだまま歩き出した。


『ちょっ、』


腕を離そうにもガッシリ掴まれて離してくれない。


「大人しくしてろ、クソガキ」


見下すように私を見るムカつく赤髪を睨みつけ、聞こえるように舌打ちをし歩き出した

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