第87話
了解と打ち込み返信した。
支度する時間までまったり過ごそ
今日使う教材の準備なり、部屋の整理などをしているとあっという間に時間になる。
棚に置いてある昨日と同じウィッグを手に取り、鏡の前で被った。
まだ手こずるけど昨日よりは慣れてきた
鏡で違和感がないか確認し櫛で適当に梳かしていく。
もう一度鏡の前で確認し、鞄を手に取り部屋を出た。
「…あら?もう行くの?」
『うん。もうすぐ時間だから』
「いってらっしゃ~い、気をつけるのよ」
リビングから顔を出し、間延びた声を出すお母さん。
『…ねえお母さん、』
昨日の白のスニーカーに履き替えてる途中、お母さんを呼んだ。
「ん?なにか忘れ物?」
まだちゃんと履ききれてない状態のまま玄関に突っ立てる私にお母さんは駆け寄る。
『……わたし、7組の方が良かった?』
ずっと気になってた事を聞いてみた
実は、お母さんが私をあの学園に入学させ、7組に入れたいのは知ってた
自分が学年トップの成績を採ったことも
連絡が来た時、私は相談もせずに断った
それをお母さんは反対しなかったけどやっぱり心のどこかで7組に入って欲しいと思ってたかもしれない
だから昨日、メンバーに聞かれた時ちょっとすぐに言えなかった
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