第86話

「葉月はすぐ物失くすから心配なのよね~」


もう高校生なんだからしっかりしなさいよと小言を言われ小さく返事した。


ピーピー


ナイスタイミングで洗濯を知らせる音が耳に届いた


干しに向かったお母さんの背を見てこれ以上言われないことに安堵


わかっていることを言われるのはキツすぎる…


数十分してやっと朝食を食べ終わり、テレビでも観ようかなと思ったけど、たいしたニュースもやっていないので洗面所で身支度して自室に向かった。




…―――そういやあれから、パーティーは夜中まで続き私は日付けが変わった頃にはもう眠くて眠くて先に帰宅した



ピコンッ


伸びをして軽くストレッチしているとメールを知らせる着信音が鳴り、机に置いてあった携帯を手に取る



竜からだ


《昨日倉庫に置いていった荷物あとで届ける》


…彼は本当に最高だな


ほんとによく見てる


今日倉庫に行った時に持って帰ろうと思ってたけど竜が届けてくれるならよかった


あ、大我のシャツ返さないと


でも今洗濯してるから明日に返すから間違えないようにあとでお母さんに伝えておかないと

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