第84話

ヒュオオオ〜〜


ブルッ


布団を被ってても寒い。


『……ふぁあ』


思わず欠伸が出た。


眠気が吹っ飛び布団を被ったまま窓の方まで行って窓を閉める。


先に着替えようと壁に掛けてある制服を手に取ろうとして止まった。


『……ブレザーとブラウス忘れた』


壁にはスカートしか掛かってない。


そうだ、倉庫の部屋に置きっぱなしにしちゃったんだ。


あ、ローファーも忘れた。


……自分のアホ


仕方ない今日は適当にしよ


布団を肩から外して身支度をはじめた。


新しいブラウスにクローゼットから引っ張り出した黒の厚手のパーカーを羽織った。


リボンもないからつけない。


なるべく地味な感じにしたけどどうかな?


派手さはないと思う。。


髪はめんどくさいから後にして金髪のまま一階に降りた。


ダイニングに行くとお母さんがテーブルに朝食を置いてる所だった。



「あら葉月、今日は珍しく早いじゃない。さっさとご飯食べなさい」


お母さんはそう言い、キッチンに戻る。


早いってお母さんが起こしたんでしょ。

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