第69話
指した方向を視線で追うと―――
……あし?
ふたりが指さしたのは私の脚だった。
『なんで脚…? 』
「“なんで脚…?”じゃねえよ。脚は女の命だろうが」
「痣でも出来たらどうすんだ」
『痣って…まさかそれが理由?』
確かに昔は蹴りをするとよく出来てたけど今はあんまりない。
でもこの世界にいたら痣とか怪我は当たり前だから全然気にしないんだけど…
大我は竜の座るソファの背もたれに手を起き、私に聞いてきた。
「じゃあ“デッドボール”が当たっちまったらどうすんだよ?」
“デッドボール”?
……ああ、身体に当たってしまうことね。
そんなの…
『当たる前に避ける』
そしたら怪我しないでしょ?
「仮に当たったら?」
『それはしょうがないね』
当たってしまったら避けるのが遅れた私の責任。
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