第94話

翌日、家を出ると風邪が治ったまつりが手をブンブン振りながら紬の元へ走ってきた。


「おはよー!」


「おはよう。まつり、風邪治ったの?」


「うん、もうすっかり治った!」


紬は昨日の事を聞いて欲しかったのもあって、まつりに抱きつく。


「わっ!?紬??」


「あのね、昨日から柊くんと付き合い始めたの」


「えっ、そうなの!?

わーっ良かったね!嬉しいね!」


まつりも紬を抱き締め返して嬉しそうにいつもより声を高くして話す。


「ありがと…」


2人でわちゃわちゃとしていると、莉多が家から出てきて2人をみて固まる。


「はっ?外で何してんの?」


「莉多!聞いてよ、紬が柊くんと付き合い始めたんだって」


「マジ!?」


「うん」


莉多は紬の返事を聞くと小走りで近づき頭をポンっとする。


「良かったな、おめでと」


「ありがとう莉多」

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