第88話
駅の隣にある小さな公園で話をしていたから、紬は来ていて会話を聞いてしまっていた。
紬の存在に気づいていた矢田は、わざと聞かせるように話をしていた。
紬は、ただ顔を真っ赤にして千秋の方を見る。
「え、聞いてたの?」
「…ごめんなさい」
「いや、別に謝らなくていいんだけど
お前…わざとかよ」
千秋は矢田を睨むと矢田は、ニッコリと笑う。
千秋はスタスタ歩いて紬の前に立つ。
「柊くん…」
「山本さん、好きだよ」
「う、うん…」
改めて面と向かって言われると照れてしまう。
紬の顔は更に紅潮する。
「昨日結華に好きだったとか告白しといて何言ってんだよって感じなのは自分でもわかってる
だけど、山本さんが離れてしまうのは絶対嫌で…好きだって気づいた…ごめん」
紬は千秋の両手をギュッと握る。
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