第87話
驚いた矢田は千秋の肩を掴む。
「柊くんでも振られることあるんですか?」
「あのさ、俺を何だと思ってるの?」
「何不自由ないイケメン男子…」
「……」
ジッと千秋は矢田を見る。
「なんか、すみません」
「いや、いいけど」
「ん?じゃあ山本って柊くんが片思いしていたことを」
「知ってる
ちなみに告白して前に進めるように背中を押してくれたのも山本さん」
"山本さん"と名前を言った時の顔がとても優しくなったのを矢田は見逃さなかった。
「ふーん…
山本ってお節介焼きですよね」
「それがいい所の1つだと思うけど」
さらに、サラリと紬をフォローする千秋を見て
矢田は確信に変わっていく。
「柊くんって、結局のところ山本を好きだってことですか?」
「…今更悪い?」
「別に、良いと思いますよ
ね、山本」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます