第83話
「爽やかで優しいとモテるのかはわからないけど。俺はずっと一途に莉多を見てる山本が可愛いなって思ってた」
「かわっ!?え…」
予想外の返事に何て応えていいのか解らずに動揺をする。
「ほら電車来たよ」
グイッと矢田に手を引かれて電車に乗り込む。
「あの…」
「今度さ、2人で何処か行かない?」
「え…凄くグイグイ来るね」
「気持ち伝えたし、さっきも言ったけど動かないで後悔したくないから」
真っ直ぐな矢田の目を見て慌てて逸らす。
「わ、わかったから…直球やめて
心臓に悪い」
「…意識してる?」
顔を隠す紬の目の前に矢田は顔を近づける。
「だからっ!
顔近い!」
手をどかしたら矢田の顔が近すぎて、矢田の左頬を手で押す。
「痛いんですけど」
「ご、ごめん!でも私悪くない」
「え、どっち?謝ってるの?」
紬は誰かに告白されたのは、初めてだし。
こんな風に好意を持たれてグイグイと来られるのも初めてでただ、戸惑う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます