第73話

2人の仲はこの間とは、違って楽しそうで紬は安心した表情をする。


「紬ちゃん、千秋に付き添ってくれてありがとうね。この子チキンだね」


あははっと笑う結華につられて紬も笑いながら頷く。


「おぃ。俺普通にいるんだけど」


3人で盛り上がっていたら窓を軽く叩く音。


「春都」


「兄貴」


「柊先生」


走ったのか息切れをしている春都が立っていてお店の中に入る。


「お疲れー」


結華はヒラヒラと手を振ると隣に座り、出てきたお水を一気に飲む。


「千秋、ごめんな…俺知ってたのに」


「はっ?何で兄貴が泣いている訳?」


「ごめん、千秋…自分勝手な兄貴で」


「…兄貴はずっと優しくてカッコイイよ

俺の憧れだから」


「千秋ー!」


千秋の手を握って更に泣く春都。

その2人を微笑ましく見ている紬と結華。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る