第72話
「いや、振られるのわかってたし
だからって俺を避けないでほしいというか…このまま今まで通りでいてほしいです…」
恥ずかしそうに口に手を当てて窓の方を見る千秋に紬も結華も目が点になるほど驚く。
暫くすると結華は、あははと笑い出す。
「はっ?何で笑う?」
「ううん、ごめん
もしかして春都と付き合い始めてから私を避けてたのってそういう理由?」
「……」
図星をつかれた千秋は、更にブスっとした顔をする。
「何も変わらないよ!気まずくなったりもしない。だって、私にとって千秋は子供の頃からずっと一緒にいた大切な人だから」
ニコッと笑いながら話す結華は、とても綺麗で紬もうっとりとしてしまった。
千秋も恥ずかしそうに笑いながら「ありがとう」と呟いた。
「ふふっ、クールぶってる千秋でもそういう可愛い一面があったんだね」
「うるさい」
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