第71話

紬も会釈をして、3人でカフェに入ると何も知らない結華はメニューをジーッと見てから2人に話かける。


「2人は決めた?私はいちごパフェにしようかなー

あ、ここは奢るよ」


「じゃあ俺はホットコーヒー」


「わ、私はアイスティーで」


「え!?2人とも食べないのー?

気を使わなくていいのに」


ブツブツと言いながらも、しっかり注文をする結華。


「それで?話ってどうしたの?」


「あー…」


千秋の隣に座っている紬は、席を立った方が良いのか目線を送るが千秋は首を横に振る。


「ここで、話すのもあれなんだけど…」


「え?うん…」


「俺、結華の事ずっと好きだった」


静かに真っ直ぐ結華に本音をぶつけた千秋。

結華は驚いたのか固まってしまった。


「ゆ、結華さん?」


紬が結華の顔の前で手を振る。


「ごめん…びっくりして


ありがとう好きになってくれて、でもごめんね」


結華はゆっくり頭を下げて千秋の事を振る。

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