第70話
千秋は目を丸くして紬の行動に驚く。
「本当に山本さんって人は…
お節介」
伸ばされた手を握っ手微笑む。
「お互い様だよね」
クスクスと2人は笑いあって、千秋は結華にメッセージを送る。
【少し話がしたいんだけど】
【今から?丁度虹の橋駅付近にいるけど、まだ学校?】
【そこから動かないで。今から行く】
「結華、学校の方の最寄り駅にいるっぽい」
「あ!お兄さんが教育実習してるからじゃない?」
2人で納得して急いで駅に向かう。
「山本さん、あのさ情けない話なんだけど…終わるまで」
「見守るよ!最後までちゃんと」
言いかけた千秋の言葉を理解したかのように紬は重ねてはっきりと伝える。
「ありがとう」
駅に着くと改札前に結華が携帯を見ながら立っていて、千秋と紬に気づき手を振る。
「珍しいねー千秋から連絡くるの!
紬ちゃんー昨日ぶりー!」
「こんにちは」
結華はぶんぶんと紬に笑顔で手を振る。
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