episode6

第65話

バスに乗り1駅先から学校に行く。

学校の最寄り駅を降りて向かう途中、スーツをきっちり着ている道に迷っているっぽい人がいて、紬は声をかけるのを悩んだが目が合ってこっちに向かってきた。


「あの!白潤高校って何処に…って君は」


「えっ?あ、昨日の結華さんと一緒にいた…柊くんのお兄さん!」


「どうもー、今日から教育実習で来ました。

柊春都です」


「はい…私は」


「昨日結華に自己紹介してたの聞いてたからわかってるよ。山本紬さん」


笑った顔はやっぱり似ている、流石兄弟。と紬は思った。


「私、白潤高校なので案内しますよ」


「助かりますー」


-柊くんって近寄り難い雰囲気あるけど、お兄さんは柔らかい雰囲気がある。


「千秋とどう?昨日…大丈夫だった?」


「えっ?」


「千秋は結華と久しぶりに会ったから」

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