第60話
「あれ?千秋ー?」
後ろから千秋は名前で呼ばれたので反射的に振り返る。
振り返ると綺麗な女の人が男の人と腕を組んでいて、千秋に2人とも手を振る。
「…兄貴と結華」
「えっ?お兄さん!?」
兄貴と呼ばれていた男の人は紬に軽く会釈をする。
「もしかして、千秋の彼女ちゃん?」
結華と呼ばれていた女性は紬の両手を握る。
「あの、私は…」
「この子無愛想だけどめちゃくちゃ優しい奴だから!超優良物件だよ!私が保証する」
「あの…はい」
否定も出来ない紬はただ、結華の勢いにのまれて頷くことしか出来なかった。
それと千秋が優しい事はわかってると言いたかった。
「あれ?指輪…お兄さんとお揃いですね」
紬は結華の左手の薬指を見て少しはしゃぐ。
「うん、私と千秋のお兄さん結婚するの」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます