第51話

「なんで?だって2人は山本さんの気持ちを…」


「知らなかったんだし、それに…

柊くんと会わせてくれた」


「え…俺?」


予想もしていない言葉に戸惑う千秋と自分の素直な気持ちを真剣に口にする紬。


「あ…あの、だからねその…

今回の事が無ければ柊くんとお話する事もなかっただろうし…」


「うん、まぁね」


「って、何を当たり前のこと私言ってるんだろ」


紬は1人でノリツッコミをしていて、千秋は周りの目を気にしつつも紬を見て笑っていた。


「つまりね、何が言いたいかって言うと

柊くんを好きになってもいいかな?」


いつも大勢の人に告白される千秋。こんな事言われても困るって頭では理解している紬だけど言わないと始まらない、気づいてくれないって思ったから発した言葉。

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