第45話

「…これが今起きている私と柊くんの関係というか」


「うん、わかった


今は本当に柊くんを好きだってことなんだね」


「うん」


「そっか、良かった…


あ!違うよ、嫌味とかじゃなくて…」


まつりは顔を困らせて両手を横に振る。


「わかってる」


そんなまつりを見てクスリと笑う紬をまつりは抱きしめる。


「さっき謝って欲しいわけじゃないって言ってたけど、言わせて欲しいの…


1人で辛い思いさせてごめんね…優しい嘘をついてくれてありがとう」


「まつり…うん」


紬もまつりの背中に手を回して抱きしめ返す。


「まつり、もう1ついいかな?」


「うん、なぁに?」


「莉多に本当の事言っていいかな?

このままだと柊くんの事を誤解されたままじゃ嫌なの」


「話すべきだと思う!莉多も知りたいと思う、紬が隠していた嘘を」


「ありがとう…」

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