第40話

莉多と話をした紬は、変な形で話を終わらせて消化不良でボーっとしながらベットの上でゴロゴロしていた。


「何で怒っちゃったかなー…

初めてだな、莉多に言い返したの」


次の日も相変わらず莉多とまつりの登校時間と重ならないように家を出る。


「行ってきまーす…」


ドアを閉めると門の横にまつりが立っていた。


「えっ?まつり」


「おはよう、紬」


「おはよう…」


まつりはジーッと紬の顔を見る。


「何?どうしたの」


「紬、今日は2人で行くよ」


まつりは半ば強引に紬の手を引いて駅に向かう。


「えっ?莉多は、いいの?」


「莉多よりも紬!」


まつりは更にグイグイと腕を引く。


「莉多と喧嘩したんでしょ?」


「え?」


「莉多から全部聞いた


紬が悩んでいた事、気づかなくてごめんね

私は紬の友達なのに」


まつりは歩く速さを緩めて紬の方を見る。

そのまつりの顔はとても悲しそうで、寂しそうだった。

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