第41話

「私こそ、話さなくてごめんね」


-隠しててごめんなさい。

そして、心配かけてごめんね


「…もし紬が話したくなっら教えてよ

私はちゃんと聞くよ」


いつもの凛とした顔をするまつりはいなくて、寂しそうで不安そうな顔をしながら紬に伝える。


「私ね、まつりのこと大好きだよ」


「突然何言ってるの?っていうか私の方が紬を大好きだし」


ポンポンっと紬の頭を叩くまつりに笑顔が戻ってくる。


「…ごめん…私ね、まつりに隠していた事があるの」


「隠す?」


ザワつく駅の構内で続きを話せる訳もなく、紬とまつりはそのままいつもと反対方向の電車に乗って終点まで行く。


「初めてサボったわー学校」


「家に連絡言っちゃうよね…」


不安そうな顔をする紬にまつりは莉多とのメッセージ画面を見せる。


「大丈夫。莉多に昨日食べた物にあたって2人揃って腹痛って事で休みにしてもらったから」

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