episode2
第13話
翌日、莉多とまつりを置いて早めに家を出ようと支度をする紬。
「あら、紬
今日は莉多くん達と登校しないの?」
何時もより早い時間に玄関にいる紬に母親は声をかける。
「うん、ちょっとね」
「もしかして喧嘩でもしたの?」
紬は首を横に振って否定する。
「喧嘩じゃないよ
莉多とまつりが付き合い始めたの!だから…」
紬の言葉と表情で何かを察する母親。
「気をつけて行ってらっしゃい」
「行ってきます!」
母親に笑顔で返して走って家を出る。
昨日より早い時間だからきっと千秋もいないだろうと少し残念に感じていた。
駅に着くといつもよりは少し人混みが減っている気がして時間を変えるとこうも変わるのかと実感していた。
「山本さん」
名前を呼ばれて紬が振り返ると、まさしく用事がある人物だった。
「柊くん、早いね」
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