第9話

「脳内花畑…」


クスクスと紬は自然と笑い出す。


「なんだ、ちゃんと笑えるじゃん」


「あ…」


確かに紬は思い返せば今日は、1度も心から笑えてない事に気づく。


「ありがとうございます…」


「敬語じゃなくて良いんだけど」


「じゃあ、ありがとう」


「とりあえず連絡先交換しとかない?」


サラリと携帯を取り出して画面を見せる千秋に慌てて紬も携帯を取り出す。


「改めてよろしく、山本紬さん」


「こ、こちらこそ!よろしくね」


「ってか、お腹空いたなー…」


「何か奢りましょうか?」


「いや、何でまた敬語?

しかもたかってないし」


地元の駅まで千秋と一緒に帰る紬、そしてフッと視線を感じて辺りを見るといろんな制服の女の子が千秋を見ていた。


そして察する紬、この人絶対にモテる人だ。と

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