第7話

「まじか!どんな人??」


「あっ、えっと…」


紬が返答に困っていると、すかさずまつりが声を上げる。


「窪高校の人だって」


「他校?そうなん?」


「うん、まぁね…」


このまま話がどんどん大きくなりそうで紬はどこかのタイミングでこの話題を変えようと思ったけども中々言い出せない。


「じゃあさ、今度4人で出かけようよ!

紬その人誘ってさ。そしたらデートしてる時にいい雰囲気になるかもよ!」


「えっ?」


まつりの提案に、なんて迷惑な話なんだ。と思いつつも苦笑いをする紬。まつりの話に乗る莉多。


「良いじゃん!そうしなよ」


「うん、聞いてみるね…」


結局盛り上がる2人との温度差がある中、紬が発した言葉は静かにかき消された。




放課後は2人が一緒に帰るだろうとさっさと紬は1人で学校を出て駅に向かう。


2人からの通知があったけど気付かないふりをしていた。

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