第3話
駅に着きホームに立ち電車を待っていたら目の前のスーツを着た女の人が鏡を見て髪の毛を直していた。その鏡に映った自分の姿を見て愕然とする。
— ブスだ。私
だけどまつりは凄く綺麗で、莉多とお似合い
完全に負けている自分に情けなくなっていた。
幼なじみの関係が壊れるのが嫌で動けなかった自分と行動したまつり。
あまりにも自分が劣っていた。
飲み物を買おうと自動販売機に行くと下にお財布が落ちていた。
「えっ?お財布…どうしよう」
— 交番?駅だから…駅員室でいいの?
紬は慌てて駅員室に向かう。
「すみません、あのホームの自動販売機の下にお財布が…」
「すみません、財布の落し物って…」
同時に話されて駅員の人は戸惑う。
「2人ともお財布ですか?」
紬は隣に立って同じことを話している男の人を見る。また男の人も紬を見る。
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