第2話
「おはよう、まつり…
えっと、何で2人一緒?」
紬が尋ねると2人は恥ずかしそうに見合ってから、莉多が口を開く。
「昨日から付き合いだした」
ズキッと頭が痛くなった紬は頭を抑える。
「そう、なんだ…知らなかった」
「ごめん、紬に中々莉多の事好きだって言えなくて…昨日一緒に帰った時に勢いで告白したら、莉多も同じ気持ちだったから」
「そんで今日いきなり朝家から一緒に行きたいって朝イチから乗り込んできたんだよ」
「何その言い方」
2人が笑いあっている姿、紬にとっては拷問でしかなかった。
「せっかく付き合いたてだし、私今日は1人で行ってもいいかな?」
「えっ?気を使わないでよ!いつも通りでいいの」
まつりは紬の手を引き、隣の莉多も頷いている。
「ううん、私が今日はそうしたいの!ごめんね」
紬は小走りで駅に向かう。
— はぁ。私、どんな顔してた?
ちゃんと笑えてたよね…
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