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凛を意識する様になったのは、いつ頃だったか…

初恋だったと言えば、それかも知れない。


一つ年上の彼女が周りの女の子とは違ってとても大人びていたんだ。


子供の頃から彼女は兄貴を好きだった。


それは俺が一人遊びに行くと必ずと言って良いほど兄貴の事を聞いて来たし、中学生になった兄貴に初めての彼女が出来たと知った彼女は、俺の前で泣いていた。


その時からだろう俺は兄貴に対して、ライバル視をしたのは…

兄貴は頭も良くて、俺なんかが、どんだけ頑張っても太刀打ち出来る人じゃなかった。

数少ない親戚や両親までもが兄貴を褒め、それに比べられて俺は…


中学に入った頃には俺は素行の悪い奴らの輪に居た。

それを心配してくれたのは彼女だった。


早く家を出たくて中学生なのに高校生と偽りバイトも始めたが、たいした金にならなくて…


そんな時だ、偶々友達の付き合いで行ったオーディションで、俺に声をかけてくれた人…


後に入る事務所の社長だった人だ。


素行の悪い俺に


『君、お金欲しくないか?』


最初の言葉がそれだったんだからな…


金欲しそうに見えたんだろうな…


『欲しいっす!』


それだけでその日のうちに俺は契約書と言うものにサインをしたんだ。

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