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「これで3件目だぞ!」
内心どこも一緒だろ!と、思ったのが顔に出ていたのか、後頭部をパコーンと平手打ち食らったものだから、一瞬呼吸が止まったのではなかろうか…
「はぁ?何?そんなに嫌なら私一人で行くわよ!」
こんなやり取りは2回目だ。
そもそも注文が多すぎなのではなかろうか…
あのドレスがいいとか、この打ち掛けもいいとか…
そんなもん脱がしちまえば一緒だろうに!
「ちょっと!何イヤラシイ想像してんのよ!」
「べ、べっに…何もしてねーよ!」
兄様が居なくなってからも俺達の関係は変わる事なく続いて、今や休みは式場選びに費やしている。
今日に限ってはブライダルフェアーに合わせて休みを取ったという所だ。
何を着ても姫は似合うし、一生に一度だから好きな物を着せてはやりたいが…
何故にこうもつかれるんだろうか…
昨日残して来た仕事の事を頭の隅っこに追いやり
「ここは、父がパンフレットを貰って来た所なの…」
由緒正しき式場を前に見上げた俺。
「ここにしないか?」
「ちょっと、まだ何も見てないじゃないの!まずは見てからよ!」
はいはい。
お好きな様に…
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