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「坊っちゃん、そろそろお休みになられては…」


「あぁ…」


この家の総勢力を使ってしても探し出せなかったのは、やはり裏であの組織が絡んでいるのか…


藤枝組次期若頭、藤枝北斗。

本名 天宮 北斗。

双子の兄、海人は今日、姫との式場選びに出掛けているらしい。


俺達は高校を卒業し、別々の道を歩む事となった。


俺は一足先に一之瀬の家を出て実家から高校まで通ったけど、今はこの道だ。


父親が、組の若頭である事は事実で…


俺はその後を継ぐ。


海人が本来継ぐべき所ではあるが、なんせあの一之瀬コーポレーションの今は専務なのだから…

世も末だと思う。


けれど、姫がほとんど仕事をこなしているとも聞いた。まぁその方が仕事は回りそうだけれどね…


「坊っちゃん、床のお支度が整いまして御座います」


「あぁ、ありがと」


この窮屈なしきたりは何とかならないものなんだろうか…


みずら選んだ道とはいえ…


俺は布団に入り込みケータイで、ある一人にメッセージを送信する。


アイツもきっと今頃眠りにつくはずだろうから…

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