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この二人にとっては唯一の親だ…
母親の顔さえ分からず、母親を感じて今まで来たわけではない、この子らにとったら…
「お前は今後の進路はどうするんだ…」
「えっ?」
この人からそんな言葉が出てくるなんて思いもしなかったし、俺自身このままの流にのって大学へ行くものだと思っていたが、今こんな状況でそんな事を聞く方もどうかと思ったが…
「やってみないか……ウチの事務所にお前の登録はしてある」
はぁ?
何を…
まさか、俺には危ない橋渡しでもさせると言うのか!
何を考えているんだ、この人は!
それでも父親だと言うのか!
急激に沸き起こってきた怒りに、握りしめた拳を震わせた。
が、それはほんの一瞬。
「モデルの仕事が入ってきているんだが…」
「えっ?」
「お前身長だけは俺に似てあるからな…学校の三者面談あったんだろ…何故言わないんだ…まぁ、俺に言うわけないか…」
あっ…
三年になると、進路が決まるまで数回面談を余儀なくされるんだ…
しかも俺みたいな成績がおもわしくない奴ほど…
それをどこで知ったのか、この人は…
「学校行ったの?」
「ああ、進路指導の教員とお前のクラスの担任とも会って来た…情けないな…俺に恥をかかすなよ…まぁ、俺も言えたほど出来たわけじゃないけれどな…」
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