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「…お帰りになられました」
お手伝いさんの声で珍しく主が帰って来た事を知らせた。
二日ぶりだろう深い溜息を吐き、ソファーから立ち上がりかけた所で、リビングのドアが開いた。
あの人の後ろに…
「お前達…」
「「兄様!」」
勢い良く飛びかかる様にしがみ掴まれたと同時に、わめく様に泣き出した二人の背中に、そっと手をあてたが、それを遮る声で顔を上げた。
「兄さんには連絡しておくよ…4人で一緒に飯でもどうだ?この後仕事はないからな…」
ネクタイを緩めながら、ソファーへと身を沈め目を閉じている。
この人も忙しい事は重々承知しているが、俺の心は狭いのか、共感してやれる程出来てはいない。
未だ携帯の使用すら許可されてはいないし、俺の携帯その物を取り上げられたままなのだから…
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