第88話

メニューを一通り見て「決めました」と言うとすぐに店員さんをテーブルに呼ぶ。


「お待たせ致しました。お伺いいたします」


「俺は、オムライスとアイスコーヒー。茉佑は?」


「えっと、カルボナーラとメロンソーダをお願い致します」


「畏まりました。少々お待ちください」


久しぶりのメロンソーダ。何故かとても飲みたくなってしまった。


「珍しいの頼むのな」


「何故か無性に飲みたくなりまして」


「あるあるそういう時」


だんだん暑くなってきたからかな?

炭酸を求めてしまう。


「あ…」


窓を見て言葉を漏らす辰巳さん。私も思わず窓を見る。


「空暗くなってきましたね」


「そういや天気崩れるんだっけか?」


2人して携帯で天気予報をみる。


「洪水確率90%って絶対降るやつですよね」


「早めに挨拶回りして東京戻ろ」


「はい…!」

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