第81話
「辰巳さん、すみません。
真緒が愛想なくて」
「ごめんなさいね、私が忙しくていつも茉佑が真緒を子供の頃から面倒見てたから、少し嫉妬しているのかも」
弟くんの態度に茉佑とお母さんは謝ってくるが、確かに家に知らない男がいたらそうなるよな。
しかも相手は大事な姉の彼氏だ、いい顔は中々出来ないよな。
「すみません、御手洗借りてもいいですか?」
「それなら階段の正面のドアにあります」
茉佑に言われて向かうと階段の上からため息が聞こえ振り返ると弟くんが座っていた。
「あっ」
思わず声が出てしまい、その声に反応した弟くんはこちらを見る。
「……」
何も言わず立ち上がって部屋に行こうとしたのを引き止める。
「少しだけ、話をしない?」
「え…」
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