「タンマって…」

「近い！あんまり詰め寄んなって」

「何でですか？」

「普通に恥ずかしいんだよ！顔を見られるの」

詰め寄るなと言われれば言われるほど詰め寄りたくなる。

「辰巳さん。

辰巳さんは私の事どう思っていますか？」

今1番聞きたいのは、この答え。

私はただ辰巳さんの気持ちが知りたい。

息を飲み込み、返事をじっと待つ。

「…正直、茉佑の事は気になっているのは事実」

私の目の前がパァっと明るくなった気がしたが、辰巳さんの言葉で暗くなる。

「だけど、これが恋愛なのかまだよく分かってない。だからこんな中途半端な気持ちのまま茉佑と一緒にいるのは、茉佑にも幼なじみくんにも失礼かとおもっている…」

「だから！なんでそこに新が出てくるんですか！？この契約は私と辰巳さんの問題じゃないんですか！？」

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