第48話
「すみません…」
「やはりな。
巻き込んで申し訳ない」
「いえ、全然!
最初は協力するつもりだったんですけど…
辰巳さんの事を知れば知るほど惹かれていて。
だから謝らないでください!
むしろこんな機会をくれた事に感謝しかないです」
ホントに感謝してもしきれないほど助けてもらってばかりだ。
私がそう言い切るとお父様は黙って真っ直ぐ外を見る。
「それでも、辰巳とは関わらないでいただきたい」
「どうして、ですか?私のお育ちが悪いからですか?」
「辰巳の事を思うなら、離れてほしい。
アイツは緑川さんのお嬢様、アリサ様と結婚した方が良いんだ」
私は立ち上がってお父様の前に立つ。
「でもそれだと辰巳さん自身の幸せはどこにあるんですか?親の都合だけじゃなく、話を聞いてあげてください!」
ぺこりと会釈をし、その場を去る。
廊下に出ると私を探していた辰巳さんと鉢合わせする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます