第39話
食後のデザートを食べ終えると桜井さんはお風呂を入りに行き、私は寝室に入る。
暫くベットに横になると、隣の部屋が空いた音が聞こえて桜井さんがお風呂から戻ってきたのだとわかる。
「そういえば私、桜井さんにちゃんと謝ったっけ?」
隣の部屋にいる桜井さんに向けて壁を軽く3回叩く。
「なに?どーした?」
壁の向こうから少し低くて優しい声が聞こえて安心する。
「あのっ!今日は生意気言ってすみませんでした。私が桜井さんに助けられているのに時給はいらないと言ってしまって…」
「もういいって」
「良くないです!
桜井さんはどうして私を契約彼女に選んだんですか?お金に困っていて見捨てられなかったからですか?」
「どうしてだと思う?」
「…わからないです」
「まぁいいや。このまま少し話さない?」
壁に何か当たる音が聞こえた。
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