第38話

「好きです…って何で知っているんですか?」


「いや、まぁ…食べていただろ?

この前ランチの時…」


「Vueplanレストランのランチ!桜井さんも行っていたんですか?」


「あぁ…」


「私の月に一度のご褒美なんです。あそこのレストランでランチするの」


「そうか…。ほら、食べよう」


「いただきます」


そういえば誰かに何かを作ってもらうのなんて久しぶりな気がする。


「温かい…」


「えっ、温い!?」


ポロっと零れた私の言葉を聞き逃さかなった桜井さんは私に焦って聞く。


「違います!温いとかじゃなくて…

誰かにこんな風に作ってもらったのは久しぶりなので嬉しくて、温かいなって」


「そうか…ビックリした」


「すみません、誤解させるようなこと言って」


「いいや、喜んでもらえて何よりだ」


プリンアラモード、元々好きだけど。

私の大好物にしよう。

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